弦楽器リペア便りVol.6 楽器をより弾きやすくするには ~ よくあるメンテナンス② ~

グランフロント大阪店

グランフロント大阪店店舗記事一覧

2018年06月27日


こんにちは! 弦楽器リペア担当の吉村と申します。
弦楽器の豆知識や、お役立ち情報、お得なリペア情報などを定期的に更新いたします♪

Vol.6 楽器をより弾きやすくするには ~ よくあるメンテナンス② ~

こんにちは! 以前、弦楽器リペア便りVol.3 楽器点検を始めよう! ~よくあるメンテナンス①~ で、楽器の状態に問題がないか確認する方法をご紹介しましたが、今回は、楽器演奏時の身体の疲労を最小限に抑え、演奏をより楽しんでいただけるよう、『弾きやすさ』に重点を置いた調整内容をご紹介いたします!

弾きやすさ追及コース (納期: 3~4日) Vn・Va 税込¥8,208,Vc 税込¥10,152 

ペグスムーサー

ペグはスムーズに動いて細かい音程の調整ができ、かつ止まってほしいところで止まるのが理想です。ペグの状態が良くなると調弦に割く時間が短くなり、練習もスムーズになります。]
]

ペグスムーサーセット

ペグコンポジションとペグソープは当店で販売もしております!

使用方法がよくわからない方はお気軽にご相談ください。(前回の記事雨と湿度対策でも、ペグコンポジションの使い方をご紹介しております)

弦高調整(駒アーチ修正)

弦高とは、指板から弦までの高さを意味します。間隔が広がると弦を押さえる力がさらに必要になるので、指や手の筋肉が疲れやすくなります。この部分を基準値の高さに調整すると、弾きやすさが(特に3rdポジション以上で)変わってきます。

弦高

上ナット高さ調整 または、上ナット底上げ

上ナットというパーツはどこにあるのでしょうか?
・・・こちらです。

上ナット

指板と同じ素材(黒檀)でできていますが、この部分のみの取り外しができるようになっています。上ナットの高さも弾きやすさに大きく影響し、高すぎると特に1st ポジションで弦が押さえづらくなります。上のポジションになるほど間が開いていきますので、さらに力が必要になります。

また、上ナットの弦の通り道が摩耗してしまうと弦が指板に当たってしまい、雑音の原因になることもあります。
指板の反り(←通常指板表面には反りがついています。意識されない方がほとんどですが、この反りが理想的な状態だと、ポジション移動がしやすくなります)によっては上ナットの高さを少し高めにとる場合もありますが、1st ポジションから既に弦高が高くて苦労されている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。]
]

(全体点検自体は無料です。修理は、点検後にお客様からご依頼いただいた場合にのみ行わせていただきます。また、納期・価格は目安です。楽器の状態・リペア予約状況によっては変更することもございます)

いかがでしたでしょうか?
もちろん理想状態に調整済みの楽器もたくさんありますので、必要以上に駒や上ナットを下げる必要はありませんが、今回挙げたリペア項目は、楽器に触れる機会が多い方ほど違いを感じていただきやすいと思われるものです。ご自身の楽器が他の楽器と比べてとても弾きにくいと感じられたときは、是非一度ご相談いただければ、何かお手伝いできることが見つかるかもしれません。
★弦楽器リペア便りメインページはこちら!

大阪・梅田で弦楽器をお探しの方は島村楽器グランフロント大阪店にご相談ください!

バイオリン・チェロが初めての方も、ご経験のある方も、楽器選びからアフターケア、音のご相談、アクセサリー選び、はては演奏やレッスンのお悩みにいたるまでお困りの方はどなたでも、是非当店に足をお運び下さい。弦楽器に関わり続けて20年の弦楽器担当をはじめ、当店講師が皆様の音楽ライフをサポートさせて頂きます。試奏もお気軽にできます!ご来店お待ちしております!
⇒ イタリアバイオリン新作・モダン/オールド新作バイオリン・ビオラ・チェロ・弓のご紹介!

島村楽器グランフロント大阪店バイオリンコーナー

お問い合わせ先

〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ショップ&レストラン北館5F
グランフロント大阪店  TEL : 06-6359-2855 担当:古西(ふるにし)、酒井(さかい)

アクセス方法

JR大阪駅中央北口よりアトリウム広場を通り直結。デッキをそのまま通り、南館から北館へ。
阪急梅田駅2階中央口より出て、そのままグランフロントへ徒歩約3分

グランフロント大阪店へのアクセスはこちら

↑このページのトップへ



※記事中に販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その情報は記事更新時点のものとなります。店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。