ドラムコーナーお役立ち情報
札幌パルコ店の担当トリヅカでございます。
不定期でドラムの機材に関するちょっとしたお役立ち情報を掲載しておりますが、今回は大切なシンバルを長持ちさせるために便利なアイテムと、ちょっとしたコツをご紹介いたします。
おそるべしキーホール
シンバルを長期間使用していると、シンバルの中心の穴がスタンドの先端部の金属との摩擦で半円状に広がってしまうことがあります。
もとの円形の穴から「カギ穴」のように広がってしまうことから、その変形している状態を「キーホール」と呼びます。（昔話に出てくるような、昔のカギ穴ですね）
セッティングがしにくくなるのはもちろん、進行するとヒビの原因にもなります。もちろんサウンドへの悪影響も考えられるでしょう。完全な修復は不可能ですから、なんとしても避けたい症状です。
予防は簡単
このように変形してしまうのは、スタンドの先端部の金属部分とシンバルがこすれてしまうのが原因です。
ですので、シンバルスタンドの先端部の金属部分を覆ってあげれば良いわけです。
実際、現在発売されているシンバルスタンドは、はじめから金属部分が樹脂状のもので覆われているものがほとんどです。
何を用意するべきか
リハスタやライブハウスにシンバルを持ち込む際、スタンドは常設のものを使用する事になると思います。
その場合、部品が磨耗や破損、紛失していて、シンバルスタンドの先端部の金属がむき出しになっている事も多いようです。
そこで、リハスタやライブハウスにも、上記の様なシンバルの穴をガードする部品を持ち込めば良いのですが、ここでひとつ問題があります。
シンバルスタンドは各社仕様が違うため、シンバルの下部分のパーツを持ち込んでも、合わない事が多々あります。また、破損や磨耗で、常設機材のパーツを取り外すことが難しい場合も少なくありません。
そんな場合でも、多くの場面で有効なのがコチラです。
パール ウィングロック
| メーカー | 品番 | 販売価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| パール | WL-230 | ￥1,080(税込) | ウィングロックとフェルトが含まれます |
現在販売されている多くのシンバルスタンドに使用可能なM8サイズ。中央の樹脂状のチューブ部分がシンバルのセンターホール部をカバーします。
ウィング部を片側を開けたら回して、両方あげたら回さずに脱着可能、閉じて固定、という調節機能もあります。
フェルトは取り外し可能なので、紛失に備えて予備を持っていても良いでしょう。
カラー豊富なCYMPADもおすすめです。
| メーカー | 品番 | 販売価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| CYMPAD | クロマティクス | ￥1,296(税込) | 各色、5個入り |
シンバルを大切に使うちょっとしたアイデア
リハスタやライブで、転換（入れ替え）の際に、シンバルを床に置かざるを得ない場面があると思います。その際のシンバルの置き方についてです。
逆さに置きます
このように置いておけば、持ち上げやすいばかりか、万が一踏んでしまった場合でも、シンバルに深刻なダメージは起きにくいのです。
もし、このように置いて踏んでしまった場合、反り返ってしまうこともあります。そうなった場合は元に戻すには再び踏むくらいの力が必要で、シンバルには非常に良くない影響があります。そうならないよう、最悪の自体を回避する知恵です。
おしまいに
これからも、機材の面や、ちょっとした扱いのコツなど、ドラマーさんに役立つ情報を掲載していきます。どうぞ宜しくお願いします。
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