最終審査会ノミネート

DEERHOUNDS / ふたつの月(名古屋パルコ店エントリー)

審査員アドバイスコメント

無駄のないアレンジと、美しいメロディが印象的な作品でした。アレンジは細部にまでしっかりと意識が行き届いていますし、ダイナミクスのつけ方も申し分ありません。欲を言うと、間奏部分で、ハーフテンポのスイングになってしまい失速しているのは気になりますが、全体の完成度はとても高いと思います。

ですが、楽曲の持つポテンシャルを録音やミックスで包みきれていないのが気になります。特に、メインボーカルですが、他の楽器に比べてマイクとの距離が開きすぎているのかなぁという印象を持ちました。というのも、全体的に中低域が膨らんでしまい、ボーカルの存在感が希薄になっているからです。特に、Bメロ(1”12)、ドラムのタムグルーブになると、タムの帯域とベースの帯域が干渉し、大きく膨らんでしまいボーカルが前に出てきません。実際、とてもライブ感のあるサウンドで、聞いていて気持ちいいのですが、ライブ感ばかりが先行してしまい、歌詞を聞かせるところに意識が向いていないような気がします。楽器隊の中で安定したレベルを保っていたのはピアノで、バックトラックはこのピアノを中心にレベル決めを行っていくと良かったのではと感じました。とはいえ、楽曲のクオリティは申し分ないレベルだと思います。今後の活躍に期待しています。(鈴木)

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