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天使の耳打ち、悪魔の嘆kiss、
この世ならぬ存在をテーマに、音楽で物語りを作っています。
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昼の光の中では醜い姿をしているが、夜の月光の中ではうっとりするほど美しいという、ブルターニュ地方の伝説の妖精コリガンから着想を得ました。
醜い女が白い月の夜だけ絶世の美女となり愛しい男を盗み出す。白夜の海で愛し合った二人にやがて現実の夜明けが訪れ、女はまた元の醜い姿に戻る。男にとっては夢の中の出来事だけれど、女にとっては夢か現か?
夢の時間の経過とともに拍子とテンポが展開していきます。
使用機材
- Apple Logic
- Synthesizer V Saki Standard
審査員コメント
物語がミュージカルの様に進んで行く作品ですが、緻密な計算が必要なDTM上でここまで自然な雰囲気に仕上げられたのはお見事です。ソングライティングのセンスも抜群ですね。相当色んな音楽と触れ合った事でしょう、引き出しの多さを感じます。
ボカロの打ち込みもまた丹精に作られていて、時折「生」のパフォーマンスと錯覚してしまうほどでした。ベーシックにはジャズの成分が多くバックの質感もジャズクラブ風で夜の雰囲気が感じられます。
特に後半はスムースジャズ~ヒップホップに移行しつつオペラのようなクラシカルなニュアンス、贅沢に楽しめる音楽に乗った不気味な歌詞が異様な世界観をもたらしてくれますね。
後半のストリングス、全体の世界観をここまで作り上げたならコードブロック的では無く、弦楽カルテットの様な動きのあるアンサンブルが似合っていたかも知れません。
3:00以降、なんとなく終わりの雰囲気に持っていく為に「尻つぼみ」な演出になっている感じがしました。3:12くらいから上げるだけ上げて良いタイミングでイントロの様なミニマムにする演出もありだったと思います。現状、3:43からのリズムセクションが戻る部分。さらっとし過ぎていて、ここ迄の展開を踏まえると物足りなさを感じてしまいます。何かひと工夫欲しい所ですね。
最後のセリフ… シャレが効いていて間合いも最高でした。(村上聖)
賞品
- リプロダクション