自己PR
疾走感のあるハードロック、メタルを中心とした楽曲のスタイルに、泣きのメロディ、独特な展開やコード進行を加え、時にジャズ,ファンクその他ジャンルの要素も取り入れた楽曲を製作するなど、ロック系音楽の新たな世界を追求していく英国系日本人クリエイター、RayによるソロプロジェクトMETALLIC BLUE。ヴォーカルや、ギター、ベースの演奏、ドラムなどの打ち込みを行う他、レコーディングからミックス、マスタリングに至るまで全て自身で手掛けます。
その他、アーティスト活動とは別に楽曲提供活動も開始し、2020年にatStage Inc.様よりリリースされたスマホゲーム『黄昏のグラドシル』において、ゲーム内BGMを多数制作致しました。
作品PR
昨年秋に制作した曲となります。今までに経験したことのない出来事を経て、家から出ることができなくなり、しかしながら季節はいつも通り変化していき、そこに切なさ、やり場のない悔しさを感じる楽曲となっております。
本楽曲は今までよく制作しておりました、Aメロ→Bメロ→サビといったパターンから逸脱しております。アルバム後半部分への収録を想定して制作した楽曲であることもあり、本当のサビに行くまでに1分半以上の時間を要してしまうことから、短時間でインパクトを与えなければならないコンテスト等への応募に関しまして、少し懸念がございました。しかしながら、少し新しい雰囲気の楽曲に仕上がっておりまして、また、今までに前例のない程魂を込めて制作した楽曲となりますので、是非お聴き頂けましたらとても幸いでございます。
本楽曲では前半はソフトシンセが活躍し、後半からバンドサウンドになるといったスタイルをとっております。そして何故か最後になって初めて短いジャズ的な曲調に変わり、今後が不安な状況の中に微かに残る穏やかさを表現したのち、静かに終わっていきます。
使用機材
- DAW
- PreSonus Studio One
- 楽器類
- Fender USA HSS Stratocaster(PU:BareKnuckle VHII, Fender CS Fat'50s, 応募曲:THRILL)
- Gibson Flying V(応募曲:IN THE CUBE)
- Atelier Z Beta 5 D plus custom(応募曲:THRILL, IN THE CUBE共通)
- Arturia Keylab88
- ソフトウェア音源等
- Toontrack Superior Drummer 3 (The Metal Foundry SDX)(応募曲:THRILL, IN THE CUBE共通)
- Native Instruments RAZOR, ROUNDS, POLYPLEX, UNA CORDA, Session Horns PRO, ACTION STRIKES(ループ音源は非使用, 応募曲:IN THE CUBE)
- プラグイン
- FabFilter Pro-Q3, Pro-MB, Pro-C2, Pro-DS, Pro-R, Saturn 2, Timeless 2 etc.
- Waves S1 Imager, H Delay etc.
- マイク/チャンネルストリップ
- Neumann U87 Ai (Vo, Gt. cab)
- Shure SM 57(Gt. cab)
- Avalon VT-737SP
- ベースプリアンプ
- TECH 21 NYC SansAmp model RBI
- ギターアンプ/スピーカーキャビネット
- Hughes & Kettner Triamp mkII
- 自作 2×12""キャビネット(バーチ合板・Celestion V30+Eminence CV-75)
- オーディオインターフェイス
- Antelope Audio DISCRETE 8 (OCX-HDワードクロックを使用)
- モニタースピーカー,ヘッドフォン
- 自作パッシブ2wayモニタースピーカー(バーチ合板+ウォルナット単板, ScanSpeak Revelator+Illuminator)
- Focal Shape 65
- TAGO STUDIO T3-01, T3-02
- パワーコンディショナー
- Voltampere GPC-TQ (120V)
- ケーブル各種
- OYAIDE BLACKMAMBA-Σ V2, AXIS-303 GX, ACROLINK 7N-P4020III
- OYAIDE PA-02 V2, Zaolla ZMC-110, MONSTER CABLE STUDIO PRO 2000
- Vovox sonorus direct S TRS - XLR (M)
審査員コメント
最初から最後まで、繊細かつ凄まじい仕上がりで全くスキがありません。作品のPRに記載されているように、確かに一般的な構成の楽曲ではなくピークが後半にやってきますが、そこに至るまでスキの無いアレンジが施されているために、多くの人はきっと聴き続けてくれることでしょう。
楽曲的には、E♭m9ーFm7ーB♭7(♭9)など、安直にFハーフディミニッシュなどにせずリリカルな雰囲気を創出している点や、その後にノンダイアトニックコードのEmaj7を使って幻想的な広がりを加味するところなど、センスあるコード使いが歌詞世界を最大限に引き出すことに成功しています。ギターソロは、プロフェッショナルレベルの中でも最上といえるほど、つかみ(=出だしのインパクト)、テクニック、リズムの面でパーフェクトでした。チョーキングなどのテクニックも申し分ありません。後半のドラムのツーバス的なパターンが作品にとって合致しているかどうかは意見の分かれるところもあるかもしれませんが、ラストのミュートトランペットが聴こえてきた時は、意外性と同時にラストを飾るにふさわしいアレンジだと納得しました。
楽曲について激辛アドバイスをご希望ということで大変悩みました。現時点でも申し分なく完成していると個人的に思っている上で、あえて違う視点に立ち申し上げます。楽曲構造というよりはどちらかというとアレンジ的な面になりますが、0:51〜1:40のサイズを少しコンパクトにして、サビ登場までの時間を短くする。これは歌詞をじっくり聴く人にとっては現状が必然と映りますが、サウンド主体に聴いている人にとってはやや長いと感じることもあるのでは、と思ったからです。ギターソロ後にベースとドラムをフィーチャーしたブリッジ部分、その後に2:56からハーフサイズのAメロに戻る、というのもアリな気がします。そこはAメロの短いコード進行だけでも構いません。そこでトータルパッケージング感を出してラストにまたサビが登場など。またリズムの刻みをあいまいにしたパッド的要素で幻想的にもっていくのもアリでしょう。
ただし以上の案につきましては現状が良くないという意味ではありませんので、どうぞご理解下さい。全体的にすみずみまで繊細にコーディネイトされている印象を持ちました。素晴らしい楽曲を聴かせて頂き本当にありがとうございました。(宮脇)
賞品
リプロダクション